はじめに
高校で微分を習ったときは
dxdy(1) はdyをdxで割ったものではない、と教わったかもしれないが、ここから先は紛れもなく「dyをdxで割ったものである」と理解していないと何度もつまずくことになる。大学に入って全微分の式
dz=∂x∂fdx+∂y∂fdy を解析学で習うだろうからdzやdxという「なにか」が存在することは知っているだろう。では (1) 式に現れるdxやdyと全微分はどういった関係があるか説明できるだろうか。
多様体論にまつわる書籍は微分、偏微分、全微分といった概念をしっかりと理解してイメージできるようになっているとスムーズに読み進めることができるだろう。
微分
全微分と偏微分